*画像準備中【画像が準備でき次第更新する予定です】

○患者様の治療経験

当院に来院される患者様の中には、長年巻き爪で悩まれている方も多くいらっしゃいます。その中には何かしらの治療経験を経て,来院する方も少なくありません。

皮膚科、外科、整形外科、民間の巻き爪治療をやっっているところ等、皆さんいろんなところで治療されています。また、治療方法も様々です。

巻き爪の手術（フェノール法・鬼塚法）、マルチワイヤー、VHO、BS/スパンゲ、ペディグラステクノロジーなどなど。

巻き爪の治療方法はいろいろありますが、自分自身が巻き爪になったとき、治療方法を探すと言っても、何を基準に探せば良いのかわかりませんよね？いろいろありすぎて悩んでしまいます。

当院の患者様の中には、来院される前にいろんな治療経験を経て来院される方もたくさんいらっしゃいます。なので、患者様自身からいろいろな治療法のリアルな感想、治療経過など詳しいお話を聞く機会が多数あるんです！

○『マルチワイヤー』

今回は巻き爪の治療法を探している方の参考になるように『マルチワイヤー』と言う矯正方法についてみていこうと思います。

巻き爪矯正法『マルチワイヤー』は、爪の両端に穴を開けて、そこに真っ直ぐに戻ろうとする力が強い針金を無理やり曲げて差し込みます。その針金が真っ直ぐに戻ろうとする力で巻き爪を矯正する方法です。

まずは、下の写真をご覧ください↓

 

 

うん、確かに巻き爪は良くなっている様に見えます。

でも、何だか爪の形が不自然じゃありませんか？

なんか、変に真っ直ぐ過ぎて違和感がありますよね！

針金はただ真っ直ぐに戻ろうとするので、こんな風に爪が真っ直ぐになってしまうんですね。

爪は真っ直ぐになればなるほど言いという訳ではありません！

巻き爪矯正の際に心がけていることがあります。

『その人にとって、最も機能的な爪の形にデザインする！』

つまり、巻き爪を治すからと言って真っ直ぐになればよいかと言うと、そうではありません。

爪もその人の指の形に応じて、最も機能的なカーブがあるんです。

そこまで矯正された状態がベストなんです。

○爪が真っ直ぐになりすぎると別の問題が・・・

爪が真っ直ぐになりすぎると、今度は別の問題が出てきます。

伸びた爪が、隣の指に刺さるようになるんです。

本来なら指のカーブに沿って生えている爪が真っ直ぐになるんですから、そりゃ刺さりますよね。しかも、指だけではなく、靴下に穴が開いたり、ストッキングもすぐに伝線してしまいます（泣）

 

さらにこんな問題も

こちらのをご覧ください↓

この爪も必要以上に真っ直ぐになりすぎてしまっています。

この爪には他にも問題があります。

爪のピンク色した(皮膚とくっついている）部分と、白くなっている(皮膚と離れている）部分の境を『横線』と言います。

下の写真のラインが、本来『横線』があるべきところです

 

しかし、どうでしょう…

ちょうど、ワイヤーが刺さっているところから『横線』が後退しているのがわかりますか？

このように、マルチワイヤーでの矯正は必要以上に力がかかり、このような現象が起こると考えられます。

力学的に考えると、巻き爪の巻いている先端に矯正する力を90度の方向で掛けるのが理想ですが、ワイヤーは爪に穴をあけて通すという方法なので、どうしても力を掛けたくない所にも必要以上に矯正する力が働いてしまうようです。

このように、『横線』が後退するとより早く爪の乾燥が始まり、ひどくなると爪と皮膚の間に第３層の爪が編成して、厚く硬い層を作ることがあり、より症状が複雑になるケースもあります。

○『マルチワイヤー』による爪割れ

このようにワイヤーの矯正力に耐えきれずに、爪が割れてしまうケースもよくあるようです。

このように爪が割れてしまうと、ワイヤーでの矯正はできなくなります。ワイヤーを刺せる分だけ爪を伸ばさなければ出来ないんです。

あと、爪がもろくて、薄い方は、ワイヤーの力で簡単に爪が割れてしまったり、すぐに『横線』が後退してくる可能性が高いと想像できます。なのでこの治療法は向いていません。

○『マルチワイヤー』の弱点

●重度の巻き爪の矯正は難しい

重度の巻き爪の方はワイヤーを刺すのが難しく、たとえ刺せたとしてもなかなか矯正出来ないことが多いようです。

●爪に負担のかかる矯正

●さまざまな症例に柔軟に対応できない

●爪を伸ばしていないと出来ない

○巻き爪矯正『ツメフラ法』

当院で採用している『ツメフラ法』は、マルチワイヤーの弱点を克服している方法です。

ワイヤーに比べて爪に負担を掛けずに、なおかつ簡単な矯正を可能にしています。

卓越した理論と技術に基づいた凄い治療法なんです。

 

 

※爪の硬さや変形の度合いにより個人差があります。
※あくまでも個人の感想で、効果を保証するものではありません。